啖呵担架短歌
- 作者: 枡野浩一
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2006/11/17
- メディア: 文庫
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小説中に出てくる短歌がほんといい。
今度歌集でも買ってみるか。
しかし本当にぐっときたのはこの台詞。
「伊賀さん、国友くんの歌を大絶賛してた……。わたし、作品をほめるときも、けなすときも、一生懸命で嘘を絶対言わない伊賀さんて、すごいと思う。けなすときも慎重に言葉を選ぶし……」
「けなし言葉とほめ言葉は、同じ重さじゃないと思うんだよ。人は生まれてから常に死に向かっているから、ほっておくとネガティブなほうへ傾く、だから絶賛のほうをたくさん浴びるくらいでないとだめなんだ。批判をするなら、より高いレベルの絶賛がいつか生まれるように、作者本人に届くような言葉をつかわないとだめだ」(p.43)
おれも伊賀さんのようになりたい。
そして、人より多少生き急ぎ、ほっておかなくてもネガティブになるこのワタシ。
ワタシに会ったり、メールすることがあったら今度からベタボメするように!!www