眠れまへん。

しかたがないので、本を読むことにします。

文化社会学の視座―のめりこむメディア文化とそこにある日常の文化

文化社会学の視座―のめりこむメディア文化とそこにある日常の文化

第1部では方法論が中心。第2部はケータイとかテレビとか萌えとかロックフェスとか具体的な対象についての考察。第3部は広義の文化である家族・地域・労働・ナショナリズムについての分析。
まだ拾い読みの段階ですが、なかなか面白いっす。
特に第3章「世代や世相の文化への視座」は、社会調査の入門としてコンパクトにまとまっている。特に、自分が知りたいこと/疑問に思っていることをいかにリサーチクエスチョンに落とし込むかが、詳細に書かれている。例は、「恋愛指輪」について。例もなんか身近でいいし、学部生がはじめてアンケート調査をやるのに読むといいかも。今度、学部・調査演習の補助資料として先生に提案してみよう。
第12章。「若年労働問題では何が問われているのか」。阿部真大さんがバイク便ライダーとケアワーカーの話をしているんだけども、最後の「専門性」の話がしっくりこない。ここで阿部さんは専門性を2つに分けて論じている。1つはバイク便ライダーのようなワーカホリックを防ぐための専門性(=「専門性1(マニュアル)」)。もう1つはキャリアアップを可能にする専門性(=「専門性2(資格)」)。これらを腑分けして考えようというのが主張だと思うんだけど、その後の節に「仕事選びシュミレーション」なるものが出てきてもーわけわかめ。仕事ってそんなに専門性1、2を意識して選べるもんですか。むしろそれが選べずにその職業/職場のエートスに否が応にも飲み込まれちゃうから若年労働の問題はむずかしーのでは。
よし、眠くなってきたので寝る。